孫 子

十、地 形

敗北の道

 戦いに負けるのは、「(そう)」「()」「、(かん)」「 (ほう)」「(らん)」「(ほく)」がある。この六種は、自然の災いではなく将の責任である。
 敵味方の力が均衡している時に敵の一割程度で戦うことを「走」という。部下が強く幹部が弱いのを「弛」という。その逆を「陥」という。大将から能力を認められない副将が不平に思い、独走する。これを「崩」という。将が気弱く厳しさがなく、指導方針も不明確で部下は動揺し、戦闘態勢がでたらめで軍が乱れることを「乱」という。将が敵の戦力を把握できず、少数で敵の大軍に向かい、弱い兵力で強い敵兵を攻撃し、しかも味方に精鋭部隊がいない場合を「北」という。
 この六つは敗北の法則である。上官の責任であるから心しておかなければならない。








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