孫　子

十一、九　地

兵の情は速やかなるを主とする（機先を制す） 　古来より戦上手は、敵の前衛と後衛、本隊と支隊、上官と部下とを分断し、烏合の衆にしてしまい、有利と見ては戦い、不利と見たら退く的確な情勢判断力を持っていた。さて、敵が万全の構えで攻めてきた時はどのようにするのか？　その場合は、まず敵の急所を抑えるのだ。戦いは迅速を旨とする。敵が対応できないうちに、思いもよらぬ戦法で、敵の意表を衝くのである。

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