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智将は敵に 戦い上手は何度も兵士や食料を徴用しない。軍事物資を敵国内で調達し、食料を敵から奪えば軍に食料が不足することはないのだから。 国力が疲弊するのは軍隊及び資材等を遠くに輸送することによる。遠ければ人民の負担が増え、駐屯地の周辺地域では物価が高騰する。物価が高騰すれば人民の生活や国家財政が逼迫する。その結果、国家はますます賦役を重くする。このようにして国力が落ち込み、国全体が貧しくなる。人民の負担は収入の７割を税金にとられ、国家の財政は、車両の破損、軍馬の損失、武器の調達や輸送で６割を消耗する。 従って、智将は食料を敵地で調達することに努めるものだ。敵の食料一鍾（六石四斗）はおよそ自国の二十鍾に相当し、飼料一石は二十石に相当する。 |
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