|
およそ戦う者は正をもって合し、奇をもって勝つ 多くの兵を少ない兵のように扱えるのは編隊に分けるからである。また、多くの兵を少数の兵のようにまとまって戦わせるのは指揮である。全軍が敵の攻撃を受けても決して負けることがないようにできるのは、変幻自在の戦法である。石で卵を砕くように見えるのは、充実した戦力で虚、すなわち手薄な敵を討つからである。 このように、戦う者は戦いの常道、正道をもって、変幻自在の戦術である奇を駆使して戦いに勝つのである。このような奇の戦術は天地のように終わりがなく、大河のように尽きることがない。月日のように没してまた現れ、四季のように繰返して訪れるのである。 音階は五音（宮・商・角・徴・羽）にすぎないが、この組み合わせは限りなくあり、色は五色（青・赤・黄・白・黒）にすぎないが組み合わせの変化は限りがない。また、味も五味（辛・酸・塩辛さ・甘・苦）にすぎないが、組み合わせに限りがないのである。 同様に、戦術には奇と正があるだけだが、この変化にも限りがない。しかし、奇と正が相互に生じるのに一貫性があるわけではない。これをよく見極めることだ。 |
| SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||
