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兵を形するの極みは、無形に至る 従ってこの策で戦局の得失を検討し、作戦を行って敵の出方を見る。敵の態勢を固定化させて決戦の地を知り、敵を追い込んで手薄なところを探る。つまり、敵を身動きできないようにするのは、自在の戦術である。この戦術を取れば敵のスパイが陣地深く潜入していたとしても何も探り出せず、敵の軍師がいかに智謀にたけていたとしても作戦の立てようがない。 このような自在の戦法による勝利は、一般の者にはとうてい理解できるものではない。勝ったということは分かっても、それが自在な戦法によるものだということまでは理解できない。だから、一度使って勝った戦法を繰り返してはならない。あくまで敵に応じた戦法であることを忘れてはならない。 |
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