孫 子

七、軍 争

気・心・力・変を治めるの法

 人間の気分は、朝は精気に満ちているが、昼には緩み、夜になれば気を抜きたくなるものである。戦に長けたものは、精気に満ちた敵を避け、気が緩み気を抜いた時に攻める。これを「気を治める」という。味方の気を治めておいて敵が乱れるのを待ち、静かに準備をしておいて敵が軽はずみに出てくるのを待つ。これが「心を治める」ということである。地の利を得て遠来の敵を待ち、余裕を貯えて敵の疲れを待ち、満腹で敵の飢えを待つ。これを「力を治める」という。準備周到正面から攻めてくる敵や堂々とした布陣で守る敵には正面衝突を避ける。これが「変を治める」という。
 












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