孫 子
八、九 変
敵の来たらざるを
恃
(
たの
)
むことなく、われのもって待つあることを恃むなり
智者が策を練る時は利と害を使い分ける。つまりアメとムチの使い分けである。それ故に他国を屈服させるには害を与え、疲れさせるには事をおこして奔走させ、味方につける場合は利で誘う。つまり戦いにおいては敵が来ないことを願うのではなく、敵が襲ってくる隙を与えぬよう備えておくことである。
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